アルブチン 美白 成分 比較 効果

アルブチンの美白効果と注意点

アルブチンはコケモモやリンゴンベリー、サンタベリー、ウワウルシ、梨などに含まれる天然成分です。
メラニン合成に関わるチロシナーゼに直接作用し、メラニンの合成を阻害するため、美白効果があるとして、美白化粧品などに利用されています。
アルブチンは1989年に厚生労働省が美白成分として承認し、大手化粧品会社から美容液などが発売されたことで注目されるようになりました。

 

アルブチンには2種類ある
アルブチンにはβ型とα型があります。一般に使用されているのはβ-アルブチンです。

  1. βアルブチン
  2. ウルワウルシなどツツジ科のハーブに含まれている天然植物の抽出物です。αアルブチンと比較すると肌との親和性が低いので効果は劣りますが、こちらも美白成分です。αアルブチンに比べると美白効果は1/10ほどになります。

  3. αアルブチン
  4. コケモモや梨などの植物に含まれています。江崎グリコが独自の配糖化技術を用いて開発し、、ハイドロキノンにブドウ糖をα結合させたものです。
    こちらの方が、肌との相性が良いとされています。またβアルブチンと比べると、おおよそ10倍も美白効果が高いという研究結果も出ています。
    また、細胞レベルでの検証でα−アルブチンは皮膚細胞に損傷を加えることなくメラニン生成を抑制することができることがわかっています。。
    このような理由から、化粧品にはαアルブチンが配合されていることが多くなっているようです。

 

美白効果が高く、皮膚科などでも使われる美白成分にハイドロキノンがあります。
このハイドロキノンとブドウ糖を結合したのが、αアルブチンです。ハイドロキノンは美白効果が高いため、それだけ肌への刺激も強いのですが、アルブチンの場合は肌への刺激も少なくなっているのでより安定性が高いと言えるでしょう。

 

またハイドロキノンがメラニンを除去する働きがあるのに対し、アルブチンの美白作用は、シミやくすみのもとになるメラニンが活性化する際に起こる酵素チロシナーゼに直接作用し、抑えるというもの。

 

チロシンとチロシナーゼの結合を阻害することで、メラニンの発生を防ぎます。またこのαアルブチンは肌に入ると、一部が分解されてハイドロキノンの作用も発揮してくれるのです。

 

アルブチン配合の化粧品で美白ケアをする際は、肌のターンオーバーをケアする化粧品を組み合わせて使うのがオススメ。
古い角質を取り除くことで、より透明感のある肌に近づけます。

 

アルブチンの注意点

美白効果の高い成分としてはハイドロキンが一番です。
ただし、その強力な漂白作用ににより、白斑や赤み、または刺激を感じるといった副作用がある場合があります。

 

アルブチンはそもそも、ハイドロキノンのような副作用の心配がない美白成分を作ることを目的に開発されたものです。
ハイドロキノンには美白効果は劣りますが、そうは言っても、一定の効果があり、皮膚にかかる負担が少ない安全性が確認されています。

 

その安全性の高さからアルブチンの配合に関する規制はなく、医薬部外品以外の化粧品にも配合されているのです。
しかし、原液に近いものを塗布するようなことはもちろん危険です。
一般的に販売される化粧品に含まれているものには、リスクもなく、安心して使用できます。

 

また、アルブチン天然由来のβ-アルブチンより、α-アルブチンの方がアレルギー反応が出にくいと言われています。
アレルギー体質の方はα-アルブチンを使用した美白化粧品の方が安心です。
それでも赤みやかゆみが出る場合には使用を中止しましょう。

 

 

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