炎症性色素沈着の特徴とケア方法
炎症性色素沈着という自覚のある人、どのくらいいらっしゃるでしょうか。
シミは、加齢が原因であることが多いのですが、そればかりではありません。
ニキビやかぶれ、傷、火傷、虫さされなどでも皮膚が傷ついてその部分がシミになったり、色素沈着が残ったままになったりすることがあります。
炎症性色素沈着の特徴
炎症が起きると、ターンオーバーというサイクルで、皮膚は新しい細胞を作って炎症によるダメージを回復しようとします。
その時に、表皮にあるメラノサイトが刺激をうけると、メラニンを過剰に生成させてしまうことがあるそうです。
実は、私も、家の掃除をしていてテレビボードの角で手を汚し、その部分がシミになってしまいました。
手にシミがあるなんて、なんだか実年齢よりも老けてみられそうで、できたのに気付いたときは、相当いやでした。
こんなふうに、過剰生成されたメラニンがうまく排出されなかったりして、肌の内部にメラニンが蓄積されてシミになったものを「炎症後色素沈着」といいます。
私たち日本人は黄色人種で、黒色メラニンが多いため、炎症後色素沈着が目立ちやすいのだそうです。
ニキビを潰した後や、ニキビ跡が残ってシミになりやすいのは、紫外線を浴びることで刺激を受け、炎症したところが色素沈着を起こしやすくなるからです。
また、洗顔や、クレンジングなどで知らず知らずに肌を擦りすぎたりという、誤ったスキンケアを続けていると炎症を起こし、色素沈着が起きることもあります。
私は20代の頃、ニキビと間違ったニキビケアで広がってしまった毛穴の開きが悩みで、TVで誰かが言っていた、顔を引き締めるためにパンパン叩くということをやっていたんですね。
それを見た妹に、そんなに叩いたら肌に良くないよと言われたのですが、それから、首より上、顔が赤く黒くなってしまったのです。
知らないってほんと怖いことです。
刺激の強い化粧品を使ったり、毛抜きの使用による刺激や、ピーリングなどによる見た目にはわからない程度の炎症でも、長期的に続いた場合は要注意!
炎症性色素沈着は、時間の経過とともに自然に消えたりすることがあるようです。
でも、消えるまでに数年かかったり、場合によっては、日焼けすることで、さらに濃くなり、消えにくくなることもあります。
年齢が高くなるにつれ、ターンオーバーのサイクルも長くなるので、肌への負担はなるだけ減らすように、かけないように!
プラス、紫外線に気を付ける!
炎症性色素沈着のケア方法
外用としては、トラネキサム酸・ハイドロキノン・トレチノインでケアすることが有効です。
- 炎症やメラノサイトの働きを抑制
- 美白作用
- 皮脂の分泌を抑制
- 角質除去を促す
炎症性色素沈着を改善するには、こうした一連のケアが重要になります。
色素沈着を濃くしないための紫外線対策
炎症性色素沈着は、炎症部分が紫外線を浴びるほど、その色が濃くなり、目立ちやすくなります。
ですから、ほかのシミと同様に、炎症性色素沈着が出来てしまったら、紫外線対策を徹底的にすることが大切です。
また、炎症中の場合でも、シミの色みが濃くなる可能性があるので紫外線対策は必須です。
UVケアは必要ですが、炎症部分が悪化してしまっては元も子もないので、肌への刺激が強い日焼け止めクリームなどの使用は注意が必要です。
洋服による摩擦も注意すべきポイントだと言えます。
炎症部分は、優しく保護し、外部からの刺激を受けないよう心がけましょう。
L-システイン配合の飲み薬など、身体の中からのシミ予防、対策ができるのでおすすめです。
ターンオーバーの正常化が炎症後色素沈着ケアを効果的に
炎症後色素沈着を薄くするためには、メラニン色素を肌の外に排出する必要があります。
そのためは、ターンオーバーの正常化がとても重要になります。
黒色メラニンの生成を抑制するために、ビタミンCを多く含む食品の摂取もおすすめです。
そして、ターンオーバーのはたらきをサポートするL-システインが含まれている食品なども一緒に補うと一層、効果的。
日焼け対策にもなるので、「L-システイン」配合の飲み薬を併用すると効果的かと思います。
ターンオーバーを正常にするには?
【ターンオーバーが滞る主な原因】
■生活習慣の乱れ
睡眠不足、運動不足、偏った食生活、喫煙 など
■間違ったスキンケア
十分に洗顔できていない、保湿が足りない、肌にゴシゴシと摩擦を加えているなど
■ストレス
■紫外線
これらに気を付けていれば、肌にも健康にもいいこと間違いなしですよね。
睡眠不足はお肌の敵と言いますし。
炎症性色素沈着のその他の治療方法「レーザー」
「顔など、目立つシミを、どうしても、今すぐでも消したい。」
「ケアはしてるんだけど、なかなか改善しない。」
などの方は、皮膚科でレーザー治療という方法もあります。
手っ取り早くシミを消すには皮膚科や美容皮膚科でレーザーで取る。
最近は、皮膚科や美容皮膚科のレーザー治療も以前と比べると技術も進歩し、価格も利用しやすくなっています。
ただ、やはり、絶対安全とは言い切れないので、病院選びは慎重に、相談は自分の納得がいくまでしましょう。
炎症性色素沈着の特徴とケア方法まとめ
うっかりと思わぬことからできてしまったかもしれない炎症性色素沈着は、効果的にケアすることで薄くすることができるなら、ぜひやってみたいですよね。
- 紫外線対策
- ターンオーバーの促進
- 美白ケア
- 皮膚科・美容皮膚科でのレーザー治療
あなたの普段のスキンケアにどれか一つプラスするだけになるかもしれないですね。